その他研修MEDICAL TRAINING

ICLS (Immediate Cardiac Life Support)

ICLS (Immediate Cardiac Life Support)について

ICLSは、“突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生”の習得を目的として、少人数制でシミュレーションを繰り返して学ぶ二次救命処置のコースです。救命センター医師や重症系ユニットの看護師がインストラクターとなり、年に3回実施しています。

研修の記録

2025年3月

ICLSコースを開催しました!

2月15日に、日本救急医学会認定のICLS(Immediate Cardiac Life Support)コースを開催しました。
ICLSコースは、突然の心停止に対する最初の10分間の適切なチーム蘇生を習得するためのトレーニングコースです。
当院では定期的にICLSコースを開催し続けており、今回で71回目の開催になりました。
今回も医師、看護師、救急救命士など多職種18名の受講生にご参加いただきました。他院からもご参加いただいています。
インストラクターは医師、看護師、救急救命士で構成され、親しみやすい若手から豊富な臨床経験をもつベテランまで、さまざまです。当院ではインストラクターの養成にも力を入れており、毎年多くの方々がインストラクター資格認定を受けています。今回も新たに3名が認定資格を得ました。

こまやかで実践的な指導ができるよう、受講生には小グループにわかれてもらっています。
午前中は各スキルステーションで、BLS(一次救命処置)、気道管理、モニター波形と電気ショックの適応の判断・実践の習得を目指します。コースは休憩をはさみながら進み、だんだんと参加者の緊張もほぐれていく様子でした。
午後はシナリオステーションで、現実に似た状況のなかでチームでの蘇生を進める練習を繰り返します。受講生に代わる代わるチームリーダーを経験してもらい、シナリオを終えたあとに受講生間でふりかえりを行います。蘇生処置についての理解を深めながら習得することで、回数を重ねるごとに受講生の自信がつき、声の掛け合いも増え、蘇生の質が高まっていきます。インストラクターの指導にも熱が入り、コースを終える頃には、どのグループも質の高いチーム蘇生を実践できるようになっていました。

インストラクターは受講生に合わせた効果的な指導を心がけており、毎回コース終了後にアンケートやふりかえりを行うことでコースの質の改善につとめています。蘇生の現場で活躍できる医療者を増やせるよう、開催を続けていきますので、これからもよろしくお願いいたします。

最終更新日:2025年06月17日