研修・勉強会記録TRAINING RECORD

緩和ケア講習会

2025.03.11

先日がん診療に携わる医師に対する今年度2回目の緩和ケア研修を開催しました。

当院では年2回、緩和ケア研修会を実施しております。今回は院内から12名、院外から7名の合計19名が参加しました。医師以外に、看護師、心理士も参加してくれました。

前半はe-learningの復習から始まり、副院長の宮本先生に講義していただきました。

 

その後、末期がんの告知を行うロールプレイングを通して、コミュニケーションについて学びました。3人組となり、医師/看護師/心理士役、患者役、評価役を1回ずつ演じました。初期研修医の中には、まだ末期がんの告知の経験がない医師もおり、良い練習になりました。経験がある医師やメディカルスタッフも、患者役を本気で演じることで、新たな気づきがあったのではないでしょうか。

後半は、メディカルソーシャルワーカーからがん患者等への支援について紹介していただいた後、実際にがん治療を経験した方に体験談をお話ししていただきました。治療中の不安や復職時に困ったことなど生の声を聴くことができて、とても有意義な時間でした。これからのケアに活かしていきたいと思います。

その後、症例を通して、全人的苦痛に対する緩和ケアについてと、療養場所の選択についてアイディアを出し合いました。当院はワールドカフェ方式でこのセッションを行なっており、最初は緊張も見られましたが、席替えを繰り返す中で、リラックスした雰囲気で対話を楽しめているように見えました。

最後に、緩和ケアを在宅クリニックで実践され全国的にも知られるわたクリニックの渡邉淳子理事長から、在宅での経験について、ご講演いただきました。スタッフは毎回拝聴していますが「こんな先生に看取ってほしい」と毎回しみじみと思います。初心を思い出させてくれる、心が打たれる講演を聞き、研修会は修了しました。

基本的な緩和ケアは全ての医師が修得すべき知識・技術・態度です。ぜひ今日学んだことを、日々の臨床に活かしていただきたいと思います。他職種の参加が望ましいとされながらも医師の参加が多い中で、今回参加してくださったメディカルスタッフの皆様ありがとうございました。

ご講演いただいた患者様・渡邉先生、ありがとうございました。