研修・勉強会記録TRAINING RECORD

スタートアップTQM

2025.09.09

医療従事者の不足や高齢化による医療需要の増大、さらに医師の働き方改革による勤務時間制限など、医療現場を取り巻く環境は近年大きく変化しています。

従来は医師や特定職種に依存した業務遂行が中心でしたが、それでは医療の質や持続可能性を保つことが難しくなりつつあり、病院全体として多職種が協働し学び合う仕組みすなわち「多職種組織学習」が不可欠となっています。

当院では2023年に人財育成を担う新たな部門として人財育成センターを設立し、組織的な教育投資を進めています。

取り組みの中核に位置づけられているのが「多職種組織学習」で、医師、看護師、薬剤師を始め院内全職員を対象にワークショップ形式での学習を定期的に開催し、院内における多職種連携の強化を図っています。

すでに、その活動は3年目を迎え院内では組織横断的な活動として様々なTQM(Total Quality Management)活動が展開されています。

そのような中で、今年度新たな取り組みとして“スタートアップTQM”という企画を始めました。

これは、先述のワークショップ受講生が既に院内で展開しているTQM活動をスマイルチャレンジTQM (上級者)、中堅職員が新たに始めようとしているアップグレードTQM活動(中級者)とそれぞれ位置づけ、院内職員の経験をもとに3つのレベルへ分けて多職種連携のボトムアップを院内全体で図る企画の一環として企画されたものです。

スタートアップTQMでは、初期研修医と看護師基礎生を中心に20~25名が集まり、2時間のセッションで実際の臨床事例を通じて各職種の役割や入院中の診療、さらに退院支援や在宅医療について各グループ5名に分かれ活発な議論を行いました。

当院では、職種を超えた多職種連携を強化するため、コメディカルでは広く普及しているラダー制度を今年度から医師(研修医)にも導入し、組織横断的な活動を強化してゆきます。