先日、初期研修医と若手・中堅看護師を対象に、TQMスタートアップワークショップを開催しました。
本プログラムは、医療の質・安全性の向上や働きやすい環境づくりを目指した継続的な学習の場として人財育成センターの取り組みの一環で行われています。
今回は、初期研修医および中堅看護師を中心とする計20名が参加し、多様な視点を持ち寄りながら活発な議論が行われました。

多職種協働が医療の質向上に寄与する背景として、人口構造の変化、医療需要の増大、医師の働き方改革に伴う業務分担の重要性などを示した講義の後に、少人数グループに分かれてディスカッションを行いました。
慢性疾患の急性増悪をきたし社会的にも複雑な模擬症例を用いたディスカッションでは、入院中の管理から自宅退院支援までを多職種でどのように協働するかを検討しました。
特に今回のディスカッションでは、急性期医療から地域医療へのスムーズなケア移行が重要なテーマとなりました。
高齢化が進み、独居・老々介護といった社会背景を抱える患者が増える中で、院内だけで完結しない支援体制の構築が求められています。

退院後の生活を見据えた包括的支援には、医療・介護・福祉をつなぐ「地域包括ケア」の視点が不可欠であり、行政機関との密なコミュニケーション体制をいかに整備するかが、今後の大きな課題であることが明らかになりました。
今回のワークショップを通じて、参加者が職種の垣根を越えて協働し、患者中心の医療を実現するための実践的な視点を共有できたことは、病院全体にとって大きな成果です。
今後も多職種学習の継続と地域との連携強化を図りながら、地域医療に貢献できるようにより質の高い医療提供体制の構築を目指してまいります。
